★★★
人間の生命力の強さを感じる作品。
装丁の写真、笑顔の青年は著者である山田千紘さん。
20歳の時に駅のプラットホームから線路に転落し、利き手の右腕と両脚を失う。
それだけで、どれ程の絶望を味わったのか想像に難くない。
だが、この作品からは殆ど暗さを感じない。
一時は自死も考えた山田さんが、退院三ヶ月後には車の免許を取得し就職。
一人暮らしを始め、自炊し弁当を持参。
持って生まれた性格もある故に、皆が皆、同じ様に出来るとは限らない。
けれど、周りの人達に感謝しながら、前向きに生きる事を決意した彼に勇気を貰える人は多いはずだ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば