★★★★
秋吉 理香子さんの作品なので、きっと捻りがあるんだろうと冒頭から様々な想像をしながら楽しめた作品。
殺人事件に高次脳機能障害を絡ませた展開は斬新でラストまでドキドキしながら一気に読めました。
交通事故に遭い、記憶障害を負った柏原麻由子が主人公。
記憶出来る時間は10分~20分程。
認知症の母親を持つ刑事、桐谷優香のエピソードを本筋に大きく絡める事で読者の意識をそちらに向かせる趣向はお見事でした。
二転三転するストーリー、騙し騙される展開だけに留まらず、親子・夫婦間の在り方、愛情の深さも感じ、読後感も良い秀作です。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば