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運命の終い/奥田 亜希子【レビュー】

★★★★

大好きな奥田亜希子さん。
タイトルと装幀も好み。

主人公は高校時代に数学教師と恋に落ち20歳で妊娠出産した彩香。

運命を感じ結婚したものの、20歳以上歳の離れた夫は58歳で病死。
30代で未亡人となった彩香のその後の物語。

年齢を重ねるに連れ私たちは運命だとか永遠だとか、その殆どがまやかしに過ぎない事に気付いてしまう。

彩香も例外ではなく、得て失ったものの大きさに気付き、無味乾燥な日々を送っていた。
そんな中、一人の男性の出現により再び人生の歯車が動き出す。

一言で言えば大人の恋愛小説。

運命の終い、これしかないタイトル。




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