★★
『灰いろの鴉』『業火の地』に続くシリーズ第三弾で文庫書き下ろし作品。
主人公は鴉と心が通じ合う捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎。
今回は誘拐事件を追って、事件現場となった胎岳村へと向かう。
新興宗教「十雪会」を名乗る拠点であり、25年前にはこの村で未解決少女殺害事件が起きている。
とくれば怪しさ全開。
蓋を開けてみれば、下劣で残酷極まりない犯人の非情さに怒りが込み上げた。
唯一の救いはエピローグか。
スリリングな櫛木作品だったが、本作では登場人物が多く、物語終盤ではかなり疲弊した。
これから読まれる方は人物相関図が必要かも。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば