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黒猫を飼い始めた/アンソロジー【レビュー】

★★★

『黒猫を飼い始めた』の1行から始まる26篇収録のショートショート集。
会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」のショートショート企画の作品を加筆修正したもの。

1行目は同じでも展開は千差万別。

お目当てにしていた一穂ミチさんの「レモンの目」は微笑ましく読んでいると結末にゾッとする。

印象に残った作品は主人公の詰めの甘さが浮き彫りになる潮谷験さん「妻の黒猫」。

イヤミス風味の紙城境介さん「灰中さんは黙っていてくれる」。

ほんのりと切ない宮西真冬さん「メールが届いたとき私は」。

オチが見事な青崎有吾さん「飽くまで」。




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