★★★★
年の瀬も近い十二月二十日、『地下鉄S線内無差別殺傷事件』が発生した。
本作は、不運にもその場所に居合わせた人々の、その後の人生が描かれる。
事件が解明され、形として終わりを告げられても、事件を経験した人達に以前と同じ生活は戻らない。
事件が起きた瞬間の動画がSNSで拡散され、被害者でありながら、二次被害に苦しまなければならない現実に胸が痛む。
事件の辛い記憶と共に、彼らの人生は続いていく。
誰もが犯罪に巻き込まれる可能性は持っている。
当事者意識を持つ事の必要性を感じつつ、一筋の光が見える結末と彼らの再生に安堵した。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば