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致死量の友だち/田辺 靑蛙【レビュー】

★★★

一冊、丸ごと毒にまみれた不快感100%作品。

主人公は学校で苛烈ないじめを受け、家族からも疎まれている宇打ひじり。
自殺を決意した日に、美しいクラスメイト・夕実に声を掛けられ、いじめ加害者を毒で殺害する事を持ち掛けられる。

美しい夕美にどんどん惹かれ、恋に似た感情が高まり、彼女に言われるがまま僕のごとく行動する従順なひじり。

百合要素にイヤミスをミックスさせた本作だが、登場人物が揃いも揃って癖の強い人ばかり。

次々と起こる事件、犯人は一体誰?
先が気になり一気に読み進め明らかになった黒幕にゾッ。

毒と狂気に胸やけする。

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誤字脱字や文章に違和感を感じる箇所がいくつかあった。
※92頁 誤 保健室向かった  正 保健室に向かった
※94頁 誤 ポロライドカメラ 正 ポラロイドカメラ
※97頁 「家に帰っても食欲もなく、母親にさんざん嫌味を言われたけれど、夕食のほとんどを残してしまった」とあるが、次の頁には「家に帰る頃には昼ご飯を食べそびれたこともあって、腹が空いていたけれど、夕飯の準備はされておらず、冷蔵庫もほぼ空だった」とある点。




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