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我が友、スミス/石田 夏穂【レビュー】

★★★

第45回すばる文学賞佳作作品、かつ第166回芥川賞候補作品。

スミスと言う名の外国人の友との物語かと思いきや、スミス=トレーニング・マシンの名称だった件。

主人公は職場と自宅の中間地点にあるGジムに1年3ヶ月通うU野。
「別の生き物になりたい」と日々筋トレに精を出していた彼女が、O島の勧めでボディ・ビル大会へ出場する事を決める。

想像はしていたがそれを超えるストイックな世界だ。

なりたい自分と世間が求めているものとのギャップに葛藤する主人公の姿と心の揺れに共感出来た。
ジェンダー問題を絡めたマニアックな筋トレ小説。




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