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ミラーワールド/椰月 美智子【レビュー】

★★

男尊女卑の真逆、女尊男卑社会を描いた男女反転作品。
同じ中学校に通う子を持つ池ヶ谷良夫、中林進、澄田隆司、三人の主夫の生活を中心に物語は展開する。

1985年に「女子に対するあらゆる差別撤廃条約」が締結されてから36年になるが、未だに様々なハラスメントが後を絶たない。
この理不尽な社会を男女反転させる事で見えて来る格差。

テーマは斬新で面白いし、著者のメッセージ性は伝わって来る。
ただ露骨な描写には食傷気味。
プロローグとエピローグも理解出来ないまま消化不良。

性別ではなく人としてどうあるべきかが重要だと改めて感じた。




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