★★★★
温かい涙がぽろぽろ零れ落ちる。
主人公はミュージシャンの夢を捨て切れず、怠惰な日々を送る29歳の宮路。
演奏に訪れた老人ホームで出会った介護士の渡部や、ホームのお年寄り達と関わる事で宮路の気持ちに変化が表れ始める。
宮路と渡部の軽妙な会話や、お年寄り達のとぼけた発言が楽しくて思わず笑ってしまう。
物語のベースになっている音楽もとても素敵。
私も音楽には幾度となく勇気付けられた。
そして宮路の事を「ぼんくら」と呼びながら、さり気無い長所に気付く水木ばあさんの視線が優しい。
スタートは遅れたけど扉はいつだって開けられる。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば