★★★
井上荒野・恩田陸・三浦しをん・糸井重里・小山薫堂・川上弘美・桜木紫乃、7人の作家が豪華寝台列車「ななつ星」を舞台に描いた短編・随筆・随想集。
ななつ星は九州旅客鉄道が運行する周遊型臨時寝台列車。
いわゆる富裕層が利用している事もありこの物語で描かれる登場人物の年齢層は高め。
印象深いのは哀しい余韻が残る井上さんの「さよなら、波瑠」
新型コロナで運行中止となりリモートで旅気分を味わう母娘を描いた川上さんの「アクティビティーは太極拳」
桜木さんの「ほら、みて」は離婚に怯える夫と卒婚を希望する妻、そのリアルさが生々しい。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。