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残りものには、過去がある/中江 有里【レビュー】

★★★★

「祝辞」「過去の人」「約束」「祈り」「愛でなくても」 「愛のかたち」
披露宴を巡る6つの物語が収録された連作短編集。

私の中では、中江さん=女優のイメージがまだ強いけれど、一小説家として十分に堪能出来る作品集でした。

この良き日に招かれた客、招かれなかった人がいる。

それぞれが抱え込んでいる秘密もあれば、カバのような花婿と、美しく若い花嫁の格差婚夫婦の結婚に隠された『真実』もある。

良い人も嫌なヤツも出て来るけれど、その人間模様は非常にリアルだ。

『困っているときに友だちの価値がわかる』
この言葉には強く感銘を受けた。




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