★★★
最近たびたび耳にする言葉「毒母」
主人公は十六歳で両親を亡くしたりつ子
持ち前の美貌と闘争心で自らの夢を次々と実現して行きます。
東大合格、名家の御曹司との結婚、双子の出産。
それでもなお嫁ぎ先で見下されるりつ子は次なる目標を子どもたちの教育に定めます。
娘の星良(せいら)を自分の意のままに操り、自分の作品と言い切るりつ子
その姿は本人が良かれと思ってやっているだけにタチが悪い事、この上ありません。
癖のある登場人物が多く、内容が内容なだけに共感出来る部分はなく、楽しいと思える読書時間ではありませんでした。
物語の終盤には星良の逆襲として告白本の出版があり、そこでりつ子に本心をさらけ出しますが、親子でありながら何とも言い難い結末にぐったりしました。
「毒母」恐るべし。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば