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はるを呼ぶ/実石 沙枝子【レビュー】

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はるを呼ぶ (一般書 542) [ 実石 沙枝子 ]
価格:1,980円(税込、送料無料) (2026/5/10時点)

★★★

ヤングケアラーの物語だ。

主人公の晴奈は閉塞感の漂う田舎町で暮らしている。
すべてが変わったのは、姉の小春が高校三年生のある日、突然姿を消した時だった。

「神隠しだ」と噂され、田舎特有の同調圧力もあって、家族は次第に周囲から距離を置かれるようになる。

娘の失踪で心を壊した母は、晴奈を姉の名前で呼ぶようになり、父は家を出てしまう。
不幸が重なる展開に、読み進めるのが辛かった。

お金で援助することだけを正義と信じ、娘の気持ちに寄り添おうとしない父親には、怒りが込み上げる。

晴奈の声にならない悲鳴が、聞こえてくるようだった。




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