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僕とモナミと、春に会う/櫛木 理宇【レビュー】

★★★★

櫛木 理宇さんの長編小説
第一話 モナミを飼う日
第二話 ワンダーウォール
エピローグ
で構成されています。

主人公は人と話す事を大の苦手とする高校生の男の子 赤草 翼(あかくさ つばさ)
偶然立ち寄ったペットショップで猫を飼う事になりその猫に「モナミ」と名づけます。

そのペットショップの動物達は正当な飼い主には美しい少年・少女に見えると言う今までになかったファンタジー色溢れる展開が新鮮です。

頼りなかった翼がモナミの叱咤激励で少しづつ逞しく変化して行く姿が心地よい

背景として過去の重い出来事が根底にありながら作中に優しい空気が流れ温かい気持ちで最後まで読む事が出来ました。

読後感の良い優しい作品です。




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