★★★
物語の舞台は古都鎌倉。
主人公は夫と死別後、生きる気力をなくし虚無感に苛まれている48歳の相生美紀。
美味しそうな台湾茶や伝統的な着物、四季折々の美しい風景、そこに大人の恋物語とくれば嫌でも期待が高まる。
元恋人との思い出の地を訪れた事がきっかけで、台湾茶カフェ『鎌倉茶藝館』で働き始めた美紀。
二人の男性から好意を持たれるが20歳も年下の直哉への恋心が止まらない。
魅力的な展開ではあるものの一昔前の恋愛小説の様で、風情ある鎌倉とのミスマッチ感が否めなかった。
しなやかな大人の恋愛小説をイメージすると物足りなさが残る。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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