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バンクハザードにようこそ/中山 七里【レビュー】

★★★★

表の顔は司法書士、だが天才詐欺師の顔も併せ持つ東雲昴が主人公。
箱根銀行の粉飾決算の罪をなすりつけられ自殺した友人・燎原勲の仇を打つべく立ち上がる。

東雲が燎原の妹・杏子と手を組み銀行内部の闇を炙り出し、一人また一人と追い詰めていく。

五章から成る長編小説だが三章の「金持ちさんちの貧乏人」の作戦は巧妙。
悪徳銀行を破滅させる為、SNSをふんだんに使う手口が鮮やか。

勧善懲悪は大好物。
悪人が成敗され、二人の目的が達成するたびに爽快感で満たされた。

だが安堵した直後、ラストにどんでん返しが待っていた。
くー、信じてたのに。

※192頁 15行目
誤・尾行ている
正・尾行している




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