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青い鳥、飛んだ/丸山 正樹【レビュー】

★★★★

幸福や希望の象徴の意味が込められた青い鳥。
けれど、登場人物達は皆一様に幸福とは遥か遠い場所でもがいている。

園暮らしで万引きを止められない女子高校生・ミチル。

行き過ぎた正義で万引きした男を死亡させてしまったコンビニ店主・柳田克己。
被害者は一瞬で加害者になり家族までが崩壊していく。

数年後、ある事件がきっかけで再び人生が交差するミチルと柳田。

ミチルが働くメンズエステとは名ばかりの性風俗の実態と、客の性暴力に怒りを募らせながら、青い鳥の登場を待ち続けた。

SNSの誹謗中傷や貧困問題を絡めつつ再生を描いた社会派作品。




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