わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

水脈/伊岡 瞬【レビュー】

★★★

宮下刑事&真壁刑事再び。

神田川護岸の排水口で若い男性の遺体が発見された。
地下水路の暗渠を通って流れ着いた遺体には殴打の痕跡があり殺人事件と認定される。
両刑事は謎多き女性・小牧未歩と共に事件を追う。

捜査状況と交互に描かれるのは認知症を患う老女の日常。

川が合流していく様に点と点が線で繋がり事件の背景が見えて来ると、これは復讐劇だと理解する。
だが真相は更にその先をいく。

警視庁公安部に所属していながら、使い捨ての駒として利用された男の暴走。
特殊詐欺を絡めながら社会の闇を暴き出す。

まさに外からは見えない暗渠の世界。

※8頁 9行目 
誤 どちらかとえば
正 どちらかといえば




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