★★★★
胸が痛くなる。
子どもが子どもでいられる間くらい、もっと自由に伸び伸びと生活出来たらと願わずにはいられなかった。
物語の舞台は宮城県の港町。
高校2年生の小羽は統合失調症を患う母を抱え、介護と家事に忙殺される日々。
友人の凛子と航平も同じような境遇に立たされている。
三人の頭の中はいつも段取りで一杯でその健気さに涙が滲む。
追い打ちを掛けるかの如く2011年3月に起きた震災で彼らの生活は一変。
苦しみと悲しみの連鎖に胸が締め付けられた。
三人に寄り添った青葉の背景までもが切ない。
ヤングケアラーの問題に深く切り込んだ一冊。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば