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祝祭のハングマン/中山 七里【レビュー】

★★★

私刑執行人を意味するハングマン。
物騒なタイトルだ。

主人公は、中堅ゼネコン会社に勤務する父と暮らす刑事の春原瑠衣。

ある日、父の同僚が立て続けに不審死で命を落とす。
そしてその後を追うように父までもが。

真相も犯人の正体も掴めているのに証拠不十分で手も足も出ない。
もどかしいにも程がある。
瑠衣の悔しさが伝わって来て犯人への憎しみが募っていった。

法律で裁けないのであれば己が身を持って成敗する。
私刑が禁止されている現実を理解出来てはいても、大切な人を理不尽に奪われた遺族の感情はままならない。

きっと自分も同じ事を考える。




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