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とんこつQ&A/今村 夏子【レビュー】

★★★★

最高に面白かった。
特に表題作の「とんこつQ&A」は今村ワールド全開。

ポンコツで、へんてこな人達が働く、とんこつラーメンは置いていない中華料理店が舞台。

客への声掛けが出来ない主人公は、全ての挨拶をメモ書きし、それをひたすら読み上げる。
可笑しみはあるけれど、とても真面目で純粋なのだ。

仕事も上手く回っていた。

だがそこに新たな女性従業員が出現した事で形勢がどんどん変化していく。

可笑しみと狂気は紙一重。
胸がざわざわし気持ち悪さが堪らない。

嘘をテーマにした『嘘の道』も読んでいる間中ゾクゾクする。
ラストはまるでホラー。




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