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おはようおかえり/近藤 史恵【レビュー】

★★★

物語の舞台は大阪で70年続く和菓子屋『凍滝』。

大学進学をせず和菓子店を継ぐ選択をした真面目な姉の小梅と、大学で演劇にのめり込みながら中東の国に留学を夢見る自由奔放な妹のつぐみ。
二人の姿を中心に和菓子屋の家族を描いた物語。

リアルな家族小説かと思いきや、43年前に亡くなった曾祖母の魂が突然つぐみに乗り移るといったファンタジー要素が盛り込まれている。

曾祖母の秘密に迫りながら姉妹の感情の揺れが淡々と綴られるが大きな盛り上がりはなくあっさりとした印象。
タイトルの「はよう帰ってね」が効果的に活かされていないのが残念。




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