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小説8050/林 真理子【レビュー】

★★★★

昨今、頻繁に取り沙汰される引き籠りを背景にした「8050問題」
80代の親が50代の子どもの生活を支えるという問題だが、本書はその引き籠りの原因となったイジメ問題を主軸に展開する。

これは苦しい。
壮絶なイジメに合い7年間も引き籠らざるを得なかった息子、弟の存在に縛られ続ける姉、その両親、どの立場も辛い。

姉と両親の対応はベストとは思えないが、それこそがリアルさを醸し出している。

保身第一の学校とイジメ加害者には悔しさと怒りがマックスに込み上げ天罰下れと思う。

イジメは心を破壊し被害者の人生をも奪う事を自覚すべきだ。




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