★★★★
1964年と2020年の東京五輪、1963年の同日に発生した福岡県大牟田市の三井三池炭鉱爆発事故、神奈川県横浜市列車脱線多重衝突事故など実際起きた事柄が盛り込まれている事で物語に深みがあり引き込まれた。
絶えず万津子に感情移入し続けたので夫の満からの仕打ち、息子の泰介を巡る数々の出来事に胸が痛くなり読み進めるのが辛くなる。
自分の親兄弟からも見放され居場所がなかった万津子の過去を想うとやり切れないが、それでも子を信じる母の愛情に胸を打たれた。
由佳子と萌子の存在が救い。
十の輪をくぐった万津子の生きざまに涙する。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば