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ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人/東野 圭吾【レビュー】

★★★

寂れた観光地、人が殆ど訪れない平凡な「名もなき町」で起きた殺人事件を「ブラック・ショーマン」こと元マジシャンの神尾武史が姪である真世と協力して事件を解決していくミステリー。

コロナ禍の現状を随所に反映させながら物語は展開する。

元マジシャンだけあって知恵と仕掛けを使いどんどん犯人に近づいていく様子は楽しめるが物語に共感出来ないのは、被害者が真世の父であり武史の兄であるのに関わらず文中から悲しみの感情が伝わって来ないから。

東野作品に存在する細やかな心理描写が描かれていないので感情移入が出来ず物足りなさを感じた。




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