わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

私の中にいる/黒澤 いづみ【レビュー】

★★★

デビュー作『人間に向いてない』が良かったので、二作目に当たる本作も期待していたが、結論から言うとやや消化不良。

虐待を受けていた小学5年生の少女が誤って母親を殺してしまう序章で心を鷲掴みにされ、その後に続く児童自立支援施設での職員とのシーンもスリリングで先が気になる展開。

少女の中に存在しているのは羽山萌果本人なのか、それとも別人格なのか。
「私の中にいる」正体が誰なのか気になり読み進める。

頻繁に取り上げられる虐待の連鎖に解離性同一性障害を絡めたストーリーは新鮮ではあるけれど結末に更なるインパクトが欲しかった。




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