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法の雨/下村 敦史【レビュー】

★★★

医学部に合格した嘉瀬幸彦。
交通事故で両親を失い、祖父母と暮らしていたが入学時納入金550万を二週間以内に納めなければならないその時に祖父・嘉瀬清一の成年後見人である弁護士・藤本の判断で支出が認められなくなる。

成年後見人制度の融通の利かなさに歯がゆく居た堪れない思いでいると、そこに裁判官、検察官、弁護士それぞれの思惑、暴力団の後継者争いなどが絡み合い、真相が明らかになると全ての点が線で繋がる。

法律にしろ成年後見人制度にしろ人間が良かれと思い作った物で苦しむのは本末転倒。

法の正義とは何なのかを考えさせられる。




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