わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

わたしはなにも悪くない/小林 エリコ【レビュー】

★★★

1977年生まれ、41歳の小林さんの実体験が赤裸々に綴られたエッセイ。

酒乱の父を持ち、学校ではいじめに合い先生からは非情な言葉を投げつけられる。
短大までは行けたものの、その後の転落ぶりが壮絶で辛すぎる。

手取り12万、生活保護以下の給料で働かせるいわゆるブラック企業に就職、貧困に陥り何度も繰り返す自殺、精神病院入院、生活保護、これでもかというくらい次々と不幸の連鎖が続く。

精神病院のあまりの怠慢さに呆れ、世間の容赦ない偏見に切なくなる。

あなたは悪くない、生きていてと声を掛ける大人の存在がいかに大切かを感じた。




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