★★★★
「家族を殺されてもなお、死刑廃止論を語れるのか」私なら即座にNOと答える。
以前より理不尽さを感じていたが、2007年に起きた名古屋闇サイト殺人事件では3人全員に死刑判決が下りなかった事に腹立たしい思いだった。
娘を殺された磯谷さんの心中を想像するだけで涙が溢れる。
この作品では孫娘を殺された桧垣の、自分の命を懸けて起こした行動が描かれている。
桧垣の取った行動が犯人への復讐でもなければ、判決を下した者への報復でもない事で問題提議として強く伝わる。
被害者と遺族の無念より加害者の更生を重視する法律なんてくそくらえだ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば