わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

傑作はまだ/瀬尾 まいこ【レビュー】

★★★★

「そして、バトンは渡された」で感じた心地良さを本作でも味わえた。

主人公は引きこもり作家の加賀野正吉。
殆ど家の中で過ごし親とも疎遠、近所付き合いもしない加賀野の前に現れたのは生まれてから初めて会う25歳の息子・智。

そんな二人が同居する事になる。

主人公の加賀野の不器用を通り越したポンコツぶりに呆れる。
対して智の裏表のない健やかさが気持ち良い。

共に暮らす事で一人を良しとしていた加賀野の気持ちに少しづつ変化が訪れる様子が微笑ましい。

過去は修正不可能だけど未来は自分次第で変える事が出来るはず!

希望に満ちた優しい物語。




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