★★★★
養父による性的虐待を描いた自伝的小説「ファザーファッカー」に衝撃を受けたのは今から25年前。
そして本作は母親の逸子の視点から描かれた長編小説。
今でこそ毒母なんて言葉があるけれど、まさしく逸子は毒母その物だ。
自分がお腹を痛めて産んだ娘、中学生の静子が愛人男性に殴られ蹴られ犯されているのを傍らで見ていながら
絶えず言い訳を探し、かつ、娘以上に自分を女として認めて欲しいと言う飽くなき欲望。
登場する男達はもちろんだが母親には嫌悪感しかない。
子供は親を選べないんだ。
最低限、子供を守る事が出来ないなら母になる資格はない。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば