★★★★
欠かさず読んでいる小池真理子さんの長編小説です。
今回も読み始めてすぐに小池さんの不思議な世界に引き込まれて行きました。
母、奈緒子から異父兄がいることを大人になって知らされた榛名
第一章では、母の死をきっかけに、兄が住むプラハへ向かい出会います。
第二章以降は母、父、そして兄と視点を変えて、それぞれの人生が綴られていきます。
角度を変えることで全く違う景色が見えて来ます。
全七章から構成されていますが、それぞれの人物描写も丁寧で、かつ風景描写も緻密で脳内映像でプラハやウィーンの町並みを想像しながら、それぞれの人物に感情移入して読めました。
派手な作品ではないけれど、しっとりとした美しい、そして余韻が残る作品となっています。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば