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したう/小野寺 史宜【レビュー】

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したう (単行本文芸フィクション) [ 小野寺 史宜 ]
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★★★★

「懐かしく思う」「離れがたく思う」「目上の人に惹かれる」「恋しく思う」──“慕う”という感情を、三人と一匹の視点で描いた連作短編集。

本作でも小野寺さん特有の柔らかな文体は健在。

日常では殆ど使わない“慕う”という言葉。
けれど本作を読みながらなんて美しい表現なんだろうとしみじみ感じ入った。

登場人物は私達の周りにもいそうなごく普通の人たち。
その素朴さが物語の世界をより身近に引き寄せてくれる。

二話の「離れがたく思う」は我が家でも長年柴犬を飼っていたこともあり、柴の小鉄への愛おしさで胸が一杯になった。
ラストは涙涙。




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