★★★★
哀しくて悔しくて堪らない。
一通の手紙を握りしめ震災直後の東北へ向かう22歳の真柴亮。
貰い事故のような形で犯罪者となり、その後も不運などと軽い言葉で片付けられない壮絶な負の連鎖。
何故、善良な彼がそんな理不尽な目に遭わなくてはいけないのか。
何か一つでも違えば彼の人生は全く別なものになっただろう。
「起きた出来事そのものは短絡的に見えても、物事には本人にしかわからない事情が絡んでいるものだ」
文中のこの言葉が心に刺さる。
どうか彼を救って欲しいと祈る様に読み進めた。
エピローグで溢れた涙が止まらない。
余りにも不条理だ。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば