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地獄の底で見たものは/桂 望実【レビュー】

★★★

「五十三歳で専業主婦をクビになる」
「五十一歳でこれまでの働きぶりを全否定される」
「四十六歳で教え子の選手に逃げられる」
「五十二歳で収入がゼロになる」
四話収録の短編集。

タイトルにある『地獄の底』は言い過ぎだが、窮地に陥ったアラフィフ女性達の再生物語を面白く読んだ。

落とし穴に落とされても、一発逆転を狙い、諦めず這い上がる彼女達の逞しさに元気と勇気を貰える。

最も痛快だったのは第一話。
あまりにも図々しい要求をして来た元夫をやり込めるさまは爽快。

分かりやすく悪役が登場し成敗されるので勧善懲悪ものが好きな方にお薦め。




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