★★★★
これぞ金原ひとみ。
毒もあるが愛と救いもあって読後の爽快感は半端ない。
ルーティンを愛する45歳事務職・浜野文乃が、ホスクラ通いの20代パリピ編集者・平木直理と出逢った事で生まれる化学反応から目が離せない。
クセ強めの人物も登場するし、なんなら主人公の文乃が発する辛辣な言葉に眉を顰めたくなる場面もあるが、それを上回る超強力ボキャブラリーの数々に圧倒される。
刹那的に生きて来た文乃、心の奥深い部分に隠していた彼女の苦悩を知ると、その生き方を全肯定したくなった。
ロックだけど優しい。
己の存在価値を認めてくれる様な作品。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば