★★★
六話収録の連作短編集。
多種多様な料理を扱うレストランのオーナーシェフと、ビーバーイーツの配達員が六つの謎を紐解いて行く。
各話のタイトルからユーモアミステリを想像していたが、読み進めて行くと不穏さが増しブラックな結末に震える。
シェフとは名ばかりのオーナーの掴みどころのなさが恐ろしい。
配達員に情報を運ばせ、安楽椅子探偵のシェフが華麗に真実を見極める手腕は鮮やか。
このゴーストレストランに足を踏み入れたら最後。
万が一にも内容を口外すれば地獄が待っている。
もし身近に姿を消した配達員がいたら、そういう事かも知れない。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば