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サイレントクライシス/五十嵐 貴久【レビュー】

★★★

不穏な幕開け。

ナイジェリア出張から戻った男性の感染症がきっかけで変死体が発見される。
自殺との結論が出るが死因に疑念を抱いた橋口紀子刑事は独自に捜査を始める。

しかし紀子は轢き逃げ事件の被害者となり…。

その時点で変死体で発見された高村の勤務先、片山興産が関わっている事は容易に想像が付く。

一体、この会社で何が起きているのか。
推理しながら読み進めたが、想像以上のスケールの大きさに唖然。
まさかここまで壮大な計画を立てていたとは。

恨みと憎しみ、歪んだ正義により過激化する人々。

復讐からは何も生まれない事を実感する読後。




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