★★★
暗い夜に一筋の光が差し込んだような感覚の物語。
手芸用品店を営む35歳の木綿子は恋愛感情がよく分からない。
28歳の光はネグレクトの母親の元で育ち、「普通」とは無縁で生きて来た。
そんな男女がひとつ屋根の下で暮らし始める。
胸の奥に誰にも言えない寂しさを隠していた二人が、男女の枠を超え少しずつ距離を縮めていく過程が心地いい。
派手な展開があるわけではない。
静けさを伴いながら淡々とした日常が紡がれ、互いに相手を思い遣る感情が芽生えていく。
その関係性に名前がなくても二人が安らぎと幸せを感じられるならそれでいいと思える。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば