わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

雫の街: 家裁調査官・庵原かのん/乃南 アサ【レビュー】

★★★★

「幽霊」
「待ちわびて」
「スケッチブック」
「引き金」
「再会」
「キツネ」
「はなむけ」
七話収録の連作短編集で『家裁調査官・庵原かのん』シリーズ第二弾。

第一弾より深みが増し全話面白かった。

前任地の北九州から異動し、横浜家裁川崎中央支部で勤務する事になった庵原かのん。

家事事件を専門とするこの場所に舞い込んで来る依頼はどれも厄介だ。
記憶喪失・失踪・性的虐待・モラハラ夫・離婚・ネグレクト・相続。

あまりにも自分勝手な主張をする輩に何度も腸が煮えくり返った。

そんな中『キツネ』と『はなむけ』には深い愛情を感じ胸が一杯になる。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)