★★★★
『アパートたまゆら』『炭酸水と犬』
2021年に同日発売された二作で心を鷲掴みにされた砂村かいりさんの最新作。
本作もとても良かった。
舞台は小さなデザイン会社。
求人に応募した環は、その場所でかつて推していたアイドルユニットの菜里子と再会を果たす。
恋愛要素も織り込みながら主軸となるのは環と菜里子。
親や友人との関係性や性的搾取、仕事、恋愛等で揺れ動く感情が丁寧に掬い取られ、瑞々しい筆致で紡がれる。
自分が過去に経験した記憶が思い起こされ共感を覚える。
互いに支えあい試練を乗り越え絆が深まっていく二人の姿が眩しかった。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば