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ウツボカズラの甘い息/柚月 裕子【レビュー】

★★★

初読みの作家さんです。

解離性同一性障害を患う高村文絵(たかむら ふみえ)は夫、二人の娘と4人で暮らす平凡な主婦
病名が幻覚妄想型の精神障害と言う事で、その事が物語を更に謎に包んで行きます。

ページ数が多い長編ですがプロローグからぐっと引き込まれて行きました。

マルチ商法に巻き込まれて行く文絵の物語と同時進行で進んで行く殺人事件がどこでどう繋がるのか予想が付かないまま読み進めて行くと思いがけない文絵の家族の過去が判明したり又ジェットコースターの様に展開して行く犯人像にまんまと作者に転がされながら終盤まで辿り着きました。

殺人と巨額詐欺、この交錯していた2つの事件がラストでは全てのパズルのピースが収まるべき所に収まりましたが、終盤はやや急展開過ぎた感が残りました。

人間の心の危うさ、脆さが描かれた読み応えのある作品でした。




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