★★★★
「あたしはあたし、男でも女でもない。出来る事をやるだけだ」。
2019年に刊行された『緋の河』の第二部にして完結篇。
主人公の秀男に、前作を上回る覚悟を感じた一冊だった。
一つ間違えば命に関わるモロッコでの性転換手術。
業界に生き残る為に身を削り、時には自ら情報を作り上げメディアに売る。
偽装結婚に利用されたフランス人の彼に同情はするが、あらゆる知恵を振り絞り突き進む秀男のぶれない生き様に感嘆の思いだ。
母や姉、後輩歌手やマネージャーへの愛情には感動。
自分と闘い世間と闘い続ける秀男の本気度と凄まじい熱量に圧倒された。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば