わたしは栞を挟まない|sayuriの読書ブログ

いえ/小野寺 史宜【レビュー】

★★★

日常にはいくつものIfと後悔が溢れている。
もしあの時○○しなければ…。
自分を責めたり誰かを恨んだり、主人公の悶々とした気持ちや、やりきれない想いに共感する。

時は戻らないしやり直しも効かない。
「起きてしまった事はしょうがない」そう諦めて消化出来ればそれに越した事はないけれど、諦めきれない事だって存在する。

交通事故による障がいがきっかけで、家族や友人、恋人、職場、あらゆる関係性が拗れていく過程が切ない。

簡単にはいかないが、心の持ちよう次第で人生の流れは変わる。
主人公の気付きと勇気を出した行動に晴れやかな読後。




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