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とにもかくにもごはん/小野寺 史宜【レビュー】

★★★★

「クロード子ども食堂」
ここは温かいごはんを提供する目的で始めたお店。

スタッフもお客さんも特別な人達ではなく、私達のごく身近に存在していそうな人物ばかり。
けれど皆、大なり小なり事情を抱えて毎日を生きている。

母親に置いていかれる子供や、娘に絶縁されたおじいさんの孤独な思いが伝染して来て、切なさに胸がギュッと締め付けられる。

『袖振り合うも多生の縁』
この小さな食堂での出逢いが、孤独を癒し、明日を生きる原動力となり希望となる。

こんな温かい居場所が増えると良いな。

ラストは堪らない。
奇跡の様な必然が繋がった瞬間に感涙。




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