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今度生まれたら/内館 牧子【レビュー】

★★★★

「今度生まれたら」
私も幾度となく考えて来た事が、本作の主人公・夏江の思いと被り非常に興味深く読めた。

二歳年上のケチケチ夫は定年後「蟻んこクラブ」に入会しウォーキングを楽しむ。
二人の息子も紆余曲折あったが自分が選んだ道へ進み、自身の「老後」の在り方を模索する夏江。

夏江のキャラが最高で本音と建前の使い分けや、毒舌ぶりに噴出してしまう。
それでも一度の人生を真剣に考え行動する姿は魅力的。

随所に散りばめられたユーモアに笑いながら、人生の選択の良し悪しを想う。

今度生まれたらじゃなく、今何が出来るかを考えたくなる読後。




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