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「無償の愛」なんて言葉がある。
親子間で頻繁に使われる見返りを求めない愛情の事だ。
本作にはそれと対極にある毒親を持った三人の女性が登場する。
『愛されなくても別に』と強がりの仮面をかぶった彼女達の言動からふいに漏れる孤独と絶望感、その感情に触れるたびに、彼女達の名ばかりの「親」に対し怒りが沸き起こる。
口先だけの「愛してる」で子供の心を揺さぶる母親。
そんな物いらない。
搾取するだけの親ならば家族なんて止めて良い。
『私は私の人生を生きたい』彼女の決断に胸が一杯になる。
読後、改めて見たタイトルは力強さにチェンジする。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば