★★★
内科医として働く藤枝輝彦の父・久が認知症を発症する。
以前からしたためていた事前指示書に従い、自宅介護はせず旧友の病院に入院した久だったが程なく突然死してしまう。
心不全との死因に疑問を抱く医師の兄と弁護士の弟。
その裏に隠されていたのは医師だけが実行可能な『終の盟約』の存在だった。
これは身近な問題だけあって考えさせられる。
介護する側、される側の気持ちの乖離、経済的な負担、人間の最後の在り方。安楽死が認められていない日本だが本作を読むと、かなり気持ちが揺さぶられる。
自分だったらどうするか、どうしたいかを問いながら読了。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば