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愛情漂流/辻 仁成【レビュー】

★★

芽依汰・理沙夫婦と娘の二希、純志・早希夫婦と娘のミミ、二組の家族を通して描かれた不倫小説。

二希とミミは同じ幼稚園に通う一番の仲良しだが、親達はパートナーチェンジの様な付き合い方をしている。

狭い世界の中で愛欲に溺れる理沙と純志には危うさと共に嫌悪感を感じる。

一方、性的関係はないものの、ソウルメイトの様に相手を求める芽依汰と早希にも身勝手さを禁じ得ない。

皆、我が子を愛していながらも自身の欠落した部分を埋めるように行動し、そこには結婚を継続している意味などない。

セクシャリティにも触れているが軽い印象が拭えない。




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